去る6月9日、参議院議員会館にて、「避難用住宅の無償提供の打ち切りに反対し、撤回を求める院内集会」が開催されました。
これは、福島原発事故によって主に首都圏に避難している避難者の団体である「ひなん生活をまもる会」(http://hinamamo.jimdo.com/)の主宰によって行われたものです(冒頭の写真は、「ひなん生活をまもる会の鴨下裕也代表の挨拶)。
今、原発事故の避難者は全国で約12万人いるといわれていますが、こうした避難者に対して国が強行に帰還を促す帰還政策の一環として、避難者用住宅の無償提供措置が打ち切られようとしています。
そこで、危機感を抱いた避難者たちは、この国による帰還政策に反旗をひるがえし、立ち上がりました。
今回の院内集会は、急遽タイトな日程に中で決まった企画であり、参加者を集められるかどうか、直前まで不安がありました。
ところが、ふたを開けてみると、なんと当日は参議院議員会館の約100名の部屋に、約170名以上の参加者が駆けつけ、部屋が超満員の状態となりました。
そして、北海道から大阪まで全国9都道府県の原発事故避難者がこの集会に参加しました。
そのうち、避難者16人(うち1人は井戸川克隆・前双葉町長)が登壇して切実な避難生活の現状を訴え、来場できなかった避難者のメッセージも多数代読されました。
また、菅直人元首相、森まさこ議員(自民党)、荒井聰議員(民主党)、福島瑞穂議員(社民党)、吉良よし子議員(共産党)、山本太郎議員(生活の党と山本太郎となかまたち)など多数の国会議員も集会に駆けつけ、発言を行いました。
時間も、予定の2時間を大幅にオーバーし、「打ち切り阻止」へ向けて大いに盛り上がって閉幕しました。