カテゴリー別アーカイブ: ご案内・ご紹介

福島原発被害東京訴訟第1回期日及び報告会(6月12日)のご案内

国と東京電力の責任を問う福島原発被害東京訴訟(1次,3/11提訴)の第1回口頭弁論期日及び報告会のご案内です。国や東京電力に対して,これまでの原子力政策や事故対策などの責任を問い,区域内外を問わず被害救済を求めるという大きなたたかいであり,多くの人が注目しています。

[第1回期日]
日時:6月12日10時~
場所:東京地方裁判所 103号法廷
[東京都千代田区霞が関1-1-4]

当日は,原告及び弁護団からの意見陳述を行います。
一人でも多くの方に傍聴に来て頂きたいと思います。

[報告会]
日時:6月12日 10時45分~
場所:弁護士会館502AB室
[東京都千代田区霞が関1-1-3]

報告会では,当日の裁判のやりとり,これまでの経過報告,今後の追加提訴等の予定について,ご報告します。

最寄り駅は,いずれも
東京メトロ丸ノ内線,日比谷線,千代田線「霞ヶ関駅」
東京メトロ有楽町線「桜田門駅」
です。

裁判所地図

 

 

東電の賠償問題への姿勢(広野町への回答から)

東京電力は,5月17日,広野町の要望書に対する回答をしました。[東電の回答書
広野町は,「2 今もって町民の帰還率は1割程度であることから,町民の生活再建が出来るまでの期間は完全賠償を行うこと。」と要望しました。当たり前の要求です。

これに対する東電の回答は,
「弊社は,原子力損害賠償紛争審査会による中間指針第二次追捕および平成24年7月20日に政府の方針として公表された避難指示区域の見直しに伴う賠償基準の考え方について」を踏まえ,同年7月24日に公表した避難指示区域の見直しに伴う賠償の実施について」において、各区域における標準的な避難解除見込み時期を踏まえた賠償の実施についてお示ししております。
貴町はじめ旧緊急時避難準備区域における避難等を余儀なくされた事に伴う精神的損害,避難・帰宅に係る費用への賠償につきましては,紛争審査会第二次追補を踏まえ,原則として平成24年8月未までとさせていただいております。
・・・中略・・・
平成25年4月以降につきましては大変申し訳ございませんが,既に避難指示が解除されて相当期間が経過していることから,精神的損害への賠償金のお支払いは致しかねますので,何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
・・・以下略」
というものでした。

先日,広野町に行ってきましたが,原発の労働関係者と思われる人以外は,ほとんどいませんでした。町の機能は相当なダメージを受けています。放射線量も高く,除染をはじめ原状回復も遅々として進んでいません。戻った人が1割程度で,大多数の人が避難生活を余儀なくされているのも当然です。しかし,東電は,こうした実情を無視し,賠償を拒否しているのです。
今後,避難区域の「再編」がすすむにつれて,こうした事態は,あちこちで生じるものと予想されます。そして,区域内外による分断と同様に,被害者のさらなる分断がなされていきます。

原子力損害賠償紛争審査会は,最近現地を視察したと報道がなされています。裏を返せば,これまで現地に行くことなく指針等を定めていたということになります。このようなところで作成された指針などは,到底被害実態を反映したものでないことは明らかです。現に,加害者である東電に利用されているのです。

私たちは,こうした動きに屈することなく,すべての原発事故被害者の救済,生活再建を実現させるためにたたかっていきます。

東京訴訟第1回期日決定!(6/12)

当弁護団が3月11日に提訴しました福島原発被害東京訴訟(第1次)の第1回期日が決まり
ました。

6月12日 10時~ 東京地方裁判所103号法廷
です。
期日では,原告や弁護団の意見陳述など30分程度を予定しています。
また,期日後,報告集会等を予定しています。

当日の具体的なスケジュールなどは決まり次第お伝えします。
宜しくお願いします。

[東京地方裁判所の場所・アクセス]
東京都千代田区霞が関1丁目1番4号( 地図 。霞ヶ関駅周辺の地図 )
地下鉄東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線  霞ヶ関駅 A1出口から徒歩1分
地下鉄東京メトロ有楽町線 桜田門駅 5番出口から徒歩約3分
都営地下鉄三田線 内幸町駅から徒歩10分

【本の紹介】3・11福島から東京へ~広域避難者たちと歩む

当弁護団の共同代表である弁護士森川清が代表をし,他の団員も参加しています東京災害支援ネット(とすねっと)が,「3・11福島から東京へ~広域避難者たちと歩む」(」(山吹書店1785円)を出しました。
朝日新聞の読書面,書評サイトにも登場しました。避難者を受け入れたはずの東京都の冷たい対応,原発事故を引き起こした東電や国の無責任さ,困難のなか必死に生活している避難者(被害者),暗中模索で悪戦苦闘しているボランティアなどなど,そして,今もさほど実態が変わっていないことが分かります。ぜひ,お読み下さい。

[主な内容]
3・11のあと福島から東京に避難してきた人びとは
着の身着のままでほとんど何も持たず
しかし,避難所に準備されていたのはパンと水だけだった。
さらにつづく避難区域指定による差別,二重生活の苦労,被曝の不安…
何とかしなくちゃ

〈とすねっと〉は
避難所に炊き出しを届け,情報を届け,相談活動やニーズ調査をおこない
国や東京都,東電への要請を繰り返し,集会を開催。
そして,避難者の当たり前の生活を取り戻すための
仮設住宅での生活支援子ども支援、癒しと楽しみのチャリティイベント。
明日は今日よりもよくなると思えるように
〈とすねっと〉の疾風怒涛の日々はつづく。

DSC_0869