福島原発被害東京訴訟・提訴説明会のお知らせ

国と東電を被告として原発事故の賠償を求める福島原発被害東京訴訟では、第5次提訴が、今夏から今秋ころをメドに行われます。そこで、あらたに裁判の原告に加わりたい避難者の皆さんを対象に、提訴説明会を開催します。
5次提訴説明会は、2017年4月16日午後3時から午後4時30分ころまで、東京都千代田区神田駿河台2-1-18ユニゾ御茶ノ水ビル(旧常和御茶ノ水ビル) 2階の「TKPスター貸会議室お茶の水駅前」カンファレンスルーム3で開きます。
まだ弁護団に依頼されていない避難世帯の方は是非ご参加ください。また、お知り合いの避難者の方で、まだ原告になっていない方にも、お気軽に参加を呼びかけてください。当日は、弁護団の住宅問題への対応(家賃の賠償を請求に含めることや、原告に対する退去要求への対応など)もご説明しますので、住宅問題に不安を抱えている未提訴避難者の方にも、是非参加していただきたいと思います。
<会場案内>JR御茶ノ水駅の御茶ノ水橋口(水道橋側の出口)から、目の前の明大通りの交差点を渡り、日本調剤お茶の水中央薬局と交番の間の通りを水道橋方向に進み、交差点から進行方向左手の4つ目のビル(半地下にコンビニがある。)の2階が会場です。地下鉄の丸ノ内線御茶ノ水駅、千代田線新御茶ノ水駅からも近いです。地図は↓
http://www.kaigishitsu.jp/map/map-ochanomizu_ekimae.html
説明会や訴訟・弁護団に関する問い合わせは、福島原発被害首都圏弁護団(オアシス法律事務所内 03-5363-0138 担当・中川)までお願いします。

国と東電の加害責任を認める!(前橋地裁判決)

2017年3月17日,前橋地裁(原道子裁判長)は,福島原発事故による避難者等の被害者を原告とする訴訟において,被告(国及び東京電力)の賠償責任を認める判決を言い渡しました。全国各地の裁判所で行われている集団訴訟で初めての判決でした。
判決では,
・ 東京電力について,責任根拠を原賠法としつつも,遅くとも2002年には,福島第一原発の敷地地盤面を優に超えて非常用電源設備を浸水させる程度の津波の到来を予見することが可能であり,2008(平成20)年5月には実際に予見していたとし,給気ルーバのかさ上げなどの結果回避措置をとれば,容易に福島原発事故を回避し得たにもかかわらずとして,これを怠ったとして,特に非難に値する事実が認められるとして,実質的に重過失であるとの判断をしました。
・ 国について,遅くとも,2008(平成20)年3月頃には,東京電力に対して,結果回避措置を講じる旨の技術基準適合命令を発するなどの規制権限を行使すべきであったのに,これを怠ったことについて,炉規法及び電気事業法の趣旨,目的や,その権限の性質等に照らし,著しく合理性を欠くものとして,国家賠償法1条1項の違法性を認める判断をしました。
この判決は,司法の場において,福島原発事故について,はじめて,国及び東京電力の加害責任を明確にし,断罪したものであり,極めて大きな意義を有している判決です。

他方,原告らが慰謝料額については,東京電力の賠償基準や原子力損害賠償紛争審査会の中間指針等に基づく賠償基準の規範性を実質的に否定しつつも,「裁判所の自由裁量」の名の下に,十分な説明もないまま,極めて低額なものを認定しました。
これは,被害者の被侵害利益である平穏生活権について,自己決定権を中核としたものと捉えたため,被害者の長期に亘る避難生活等の苦難,地域社会やふるさとを喪失した全面的な被害など原発事故被害の本質を充分に捉え切れていなかったことが影響しているものと思われます。
これについては,私たちの福島原発被害東京訴訟をはじめ今後の各地の訴訟での課題になります。

国や東京電力の加害責任が明確となった以上,被害者を切り捨てる政策(区域避難者の応急仮設住宅の無償提供の打ち切りなど)は,以ての外です。
当弁護団としては,今後も,
・ 被害者が原発事故前のくらしを取り戻すためにふさわしい賠償の実現
・ 被害者の切り捨てに繋がっている福島復興再生特別措置法や福島原発事故子ども・被災者支援法の改正をはじめ,原発事故の加害責任を明確にし,生活再建をすすめる新たな立法の制定・施策の実施
を求めていきたいと考えています。

福島原発被害東京訴訟・第22回期日のご報告

去る3月1日午前10時から、東京地方裁判所103号法廷にて、福島原発被害東京訴訟第22回期日が開かれました。

この日は、前々回期日(2016年11月9日の第20回期日)及び前回期日(2017年1月11日の第21回期日)に引き続き、第3回目の原告本人尋問が行われました。

この日は合計5名の原告の方(原告番号2-1、16-1、3、8、15-1番の原告)が法廷に立ち、それぞれの被害を訴えました。

この日に法廷に立った原告の方は、ほとんどが原発事故の避難指示区域外からの避難者(いわゆる「自主的避難者」)です。避難者の方々は、放射線被ばくから逃れるために、東京都内に避難している方々です。東京電力からの賠償もほとんど受けられていない中、皆さんは長引く避難生活の中で、それぞれ大変なご苦労をされています。

原告番号2-1の方は、子どもが避難先の公立小学校で、同級生から「放射能バンバンバン」などとからかわれたことがきっかけで一時不登校になり、小学校の転校を余儀なくされたという被害を訴えました。
原告番号16-1の方は、妊娠中に本件原発事故に遭い、福島市から東京に避難しました。放射線被ばくによる健康影響への不安などを訴えました。
原告番号3の方は、故郷の福島が大好きでしたが、原発事故や放射能の恐怖から避難せざるを得なくなり、充実していた福島での生活や人間関係を犠牲にせざるを得なかった被害を訴えました。
原告番号8の方は、もともと自然豊かな福島で暮らしたいとの思いから福島に移住し、有機農法で野菜などを育てながらの悠々自適な暮らしをしていましたが、原発事故によって避難を余儀なくされ、そうした充実した自然とともにある暮らしが奪われた被害を訴えました。
原告番号15-1の方は、避難先の東京で、実際には東電からほとんど賠償を受けていないにもかかわらず、周囲の人たちから「お金をいっぱいもらえていいね。」などと言われ、福島県からの避難者であることに対する世間の偏見にさらされている辛さなどの被害を訴えました。

これらの原告らの切実な被害の訴えに対して、今回も被告東電や被告国からの反対尋問は、相変わらず原告の方々の揚げ足取りのような質問や、趣旨の不明な稚拙な質問が多く、不当なものでした。しかし、それにもかかわらず、今回の5名の原告の方々も、みな堂々と発言され、すばらしい尋問でした。

さらに、法廷の終了後は、隣の弁護士会館にて報告集会も行われました。

次回期日は5月17日(水)午前10時からで、場所は同じく東京地裁1階103号法廷にて行われます。次回は2人にの専門家証人の尋問(主尋問)が行われる予定です。
まず1人目は、被告東京電力や被告国の原発事故に対する法的責任を明らかにするため(責任論)の専門家で、株式会社日本機能安全の取締役で失敗学会の理事の吉岡律夫さんです。吉岡さんは、過去に東芝の原子力事業部で原子炉の設計や安全解析等に従事していた経験があります。吉岡さんからは、本件原発事故が発生する前に、全電源喪失に対する対策をきちんととっていれば、原発事故を防ぐことができたこと(結果回避可能性)などについて証言していただく予定です。
もう1人は、本件原発事故によって原告らが被った損害(損害論)を明らかにするための専門家で、早稲田大学人間科学学術院教授で医師の辻内琢也さんです。辻内さんは、本件原発事故による避難者等を対象とした大規模なアンケート調査を行い、避難者、とくに区域外避難者が被っている多大な精神的苦痛について分析・研究されています。辻内さんからは、本件原発事故による避難生活によって原告らが被っている様々な精神的苦痛について証言していただく予定です。

裁判はいよいよ正念場を迎えています。是非次回以降も法廷の傍聴をよろしくお願いします!

福島原発被害東京訴訟・第22回裁判期日のご案内

福島原発被害東京訴訟第22回チラシ報告集会追加版[9042]

国と東京電力に対し原発事故の責任を問う福島原発被害東京訴訟。3月1日(水)午前10時から、前回に引き続き、東京地裁103号法廷で1・2次訴訟の避難者原告の皆さんの尋問(第22回期日)があります。今回も内容注目の法廷になります。法廷で傍聴することが、勇気を振り絞って原告になった皆さんに対する最大の励ましになります。ぜひ、3月1日も多くの市民の方の傍聴をお願いします。尋問は、午前10時からお昼休みをはさんで16時30分ころまで。傍聴券は不要。法廷はいつでも出入り自由なので、いつ来て帰ってもOKです。少しでも時間があれば是非お越しください。終了後は、裁判所の隣の弁護士会館にて報告集会を行います(弁護士会館5階502DEF)。

<交通案内>
東京メトロ丸ノ内線,日比谷線,千代田線「霞ヶ関駅」A1出口すぐそば
東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口から徒歩3分
<サポーターズ募集>
原告を応援する市民応援団「サポーターズ」も募集しています。この機会にぜひ登録をお願いします(一般会員は会費無料)。
<当日アピール>
当日、9時30分より東京地裁前でチラシ配布・アピールなどをいたします。
<その後の期日予定>
5月17日10時(専門家証人尋問を行います。)
7月5日10時(同)
<問い合わせ先>
〒160-0022 東京都新宿区新宿1丁目19番7号 新花ビル6階 オアシス法律事務所内 福島原発被害首都圏弁護団
電話:03-5363-0138 FAX:03-5363-0139
メール:shutokenbengodan@gmail.com
ブログ:http://genpatsu-shutoken.com/blog/
FB : https://www.facebook.com/genpatsuhigai.shutoken.bengodan

「打ち切るな!いじめるな! 第6回2・25広域避難者集会」のご案内

今年も、2月25日に「第6回広域避難者集会」を行います!

「打ち切るな!いじめるな! 第6回2・25広域避難者集会」

日時:2017(平成29)年2月25日(土) 13時30分~15時30分(13時10分開場)

場所:TKPスター貸会議室 四谷(東京都新宿区四谷 1-8-6 ホリナカビル3階 )
※四ツ谷駅前の四ツ谷交差点から新宿通りを新宿方向に向かい、右手の歩道を約100メートル直進、カレーの店が入っているビル

「原発事故から間もなく6年が経過しますが、事故はいまだに収まっていません。にもかかわらず、国と福島県は区域外避難者の避難住宅を3月末で打ち切ろうとしています。
住宅が無償でなくなり、経済的負担にあえぐ世帯が続出します。帰還を余儀なくされる方もいます。今の避難住宅から追い出されたら行き先がないという避難者の方もいます。これは、国家レベルの「避難者いじめ」というべきでしょう。
非人道的な避難住宅の打切りを撤回させ、避難住宅の無償提供を含む長期的な原発事故被害者・避難者支援の実現が必要です。今の「被害者無視」「避難者切り捨て」の政策を変えさせなければ、被害者・避難者の苦しみは増すばかりです。避難者と市民が一緒に動きましょう。
ぜひ、避難者の方をはじめ、多くの皆さんにご参加いただきたいと思います。 」

第1部
対談「住宅打ち切りを見すえて」=森川 清(東京災害支援ネット代表、弁護士)+鴨下祐也(ひなん生活をまもる会代表)
報告「都内避難者いじめ問題」=山川幸生(東京災害支援ネット事務局長、弁護士)
報告「2016年とすねっと避難者実態調査」=山田修司(東京災害支援ネット事務局次長、司法書士)

第2部 思いを伝えよう!避難者リレートーク
司会 信木美穂(きらきら星ネット)
※住宅打切りへの怒り、いじめの苦悩、政府・福島県・東電に言っておきたいことなど、避難者のみなさんは自由 に発言してください。高速道路無料措置の復活を実現させたのも、このリレートークから。避難者の方は、この機会に是非発言をお願いします。

<主催>
東京災害支援ネット(とすねっと) ひなん生活をまもる会 きらきら星ネット  福島原発避難者の追い出しをさせない!!市民の会
<協力>
福島原発被害東京訴訟原告団 福島原発被害首都圏弁護団 福島原発被害東京訴訟サポーターズ

連絡先=ひぐらし法律事務所内・広域避難者集会事務局 電話03(6806)5414 避難者の方は0120-077-311

裁判勝利・福島切り捨てを許さない2・19決起集会のご案内

2.19原告団全国連絡会決起集会

2月19日午後2時から大塚の東京労働会館ラパスホールで原発被害者訴訟原告団全国連絡会主催の決起集会が開かれます。ぜひ、一般の方のご来場をお待ちしています。
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裁判勝利・福島切り捨てを許さない2・19決起集会

とき 2017年2月19日(日)午後2時より
ところ 東京労働会館ラパスホール(豊島区大塚2-33-10東京労働会館8F)
※JR大塚駅南口徒歩5分、丸ノ内線新大塚駅徒歩7分
内容 原発被害者原告の訴え、国会議員・弁護団のお話、支援者の激励
主催 原発被害者訴訟原告団全国連絡会

「私たちは、福島原発の損害賠償を求める、全国の21の集団訴訟の原告団です。原発事故は収束していません。地震が起きたり、台風が来たりすると、原発は大丈夫かと心配させられます。福島県内に滞在していても、県外に避難していても、原発事故による被害を同じように受けています。
最近、原発被害者の子どもに対するいじめが明らかになり、12月22日に声明を発表しました。いじめは、子どもたちに対してだけでなく、原発事故の被害者が被っているのが現実です。
今年2017年は、福島原発被害者にとって、大変重大な年です。まず、賠償裁判の結審・判決が続きます。群馬訴訟(前橋地裁)は昨年10月31日に結審し、3月17日に判決の日を迎えます。千葉第1陣訴訟(千葉地裁)が1月31日結審、生業訴訟(福島地裁)が3月21日結審、避難者訴訟(福島地裁いわき支部)が10月結審の予想です。
勝利判決が続けば、安倍政権が行っている原発政策が断罪され、東電は原発事故の責任が明確になります。3月には帰還困難区域を除く区域の再編、帰還強要、賠償打ち切り、住宅支援打ち切りが画策されています。
このたび、私たちの裁判の状況と被害者の思い聞いていただきたいと考え、決起集会を開くことにしました。ぜひご参加の上、福島原発被害者をご支援・激励してください。」

福島原発被害東京訴訟・第21回期日のご報告

第21回期日

去る1月11日午前10時から、東京地方裁判所103号法廷にて、福島原発被害東京訴訟第21回期日が開かれました。

この日は、前回期日(2016年11月9日の第20回期日)に引き続き、第2回目の原告本人尋問が行われました。

合計で6名の原告の方(原告番号4-1、9-1、10-1、11、12-1、17-1番の原告)が法廷に立ち、それぞれの被害を訴えました。

この日に法廷に立った原告の方は、いずれも原発事故の避難指示区域外からの避難者(いわゆる「自主的避難者」)です。避難者の方々は、放射線被ばくから逃れるために、東京都内に避難している方々です。東京電力からの賠償もほとんど受けられていない中、皆さんは長引く避難生活の中で、それぞれ大変なご苦労をされています。

原告番号4-1の方は、子どもが避難先の公立小学校で、同級生に階段から突き落とされたり、お金をとられたりする凄惨ないじめに遭っている被害などを訴えました。
原告番号9-1の方は、もともと自然豊かな地域での大家族での生活を夢見て福島に移住したものの、原発事故による避難によってそうした夢や人生設計が大きく狂わされてしまった被害を訴えました。
原告番号10-1の方は、原発事故で母子避難となり、夫と離れ離れの生活になる中で、ストレスなどから子どもに当たってしまったことなどを涙ながらに訴えました。
原告番号12-1の方は、福島で独立開業した工務店が、原発事故によって廃業を余儀なくされ、仕事のやりがいを失った被害などを訴えました。
原告番号17-1の方は、子どもが甲状腺検査で異常を指摘されたり、頻繁に鼻血を出したりする症状についての不安などについて訴えました。

これらの原告らの切実な被害の訴えに対して、今回も被告東電や被告国からの反対尋問は、相変わらず原告の方々の揚げ足取りのような質問や、趣旨の不明な稚拙な質問が多く、不当なものでした。しかし、それにもかかわらず、今回の6名の原告の方々も、みな堂々と発言され、すばらしい尋問でした。

さらに、法廷の終了後は、隣の弁護士会館にて報告集会も行われました。

次回期日は3月1日(水)午前10時からで、場所は東京地裁1階103号法廷で、第3回目の原告本人尋問が行われます。

裁判はいよいよ正念場を迎えています。それぞれ原告の方々は、勇気を振り絞って法廷に立ちます。こうした原告らを応援するためにも、是非次回以降も法廷の傍聴をよろしくお願いします!